こんな疑問に答えます。
こんにちは、ショーイです。
読書歴10年、年300冊以上本を読んでます。
結論から言えば、音読にメリットはありますが、基本的には不要です。
場合によっては、音読がデメリットになることもあるので、
自分にあった読書法を実践しましょう。
本記事の内容
- 音読による3つの読書効果
- 音読による3つのデメリット
- 音読よりも、発信が重要です。
音読は「本の中に書かれている文章を、何も考えずに声に出すこと」です。
音読は、黙読できない初学者向けの技法です。
黙読できる大人なら、声に出すべきは印字された文字ではなく、
「自分自身の言葉」です。
音読による3つの読書効果
まずは音読による3つのメリット(読書効果)を紹介します。
1:単語の読み方、句読点の位置などを確認できる
低学年の子供に音読をさせるのは、単語の読み方を正すためだったり、
句読点の位置を意識させて文章の流れを確認するためだったりします。
人は、読み方がわからない言葉をうまく理解することができません。
なので音読によって読み方がわからない単語を発見することは、
読書効果を高めてくれます。
つまり、読み方が曖昧な単語や、意味をはっきり理解したい文章、重要だと思う文章に「限って」は、音読は読書効果を高める行為だと言えますね。
2:文章構造を把握しやすくなる
音読をすると、黙読以上に文章を意識できるようになるので、
複雑な文章構造の理解にも役立ちます。
複雑な論理の文章を読む場合、接続詞を意識して文章と文章の因果関係を辿らなければいけませんよね。
言い換えれば、はっきり理解したい部分以外は声に出す必要はないし、
すでに頭の中でスラスラ理解できることなら声に出す必要はないとも言えますね。
つまり、音読は「初学者のための技法」とも言えます。
3:脳の様々な部位を刺激できる
「声に出す」という行為だけでも、自分の声を耳からも聞くので、様々な脳の部位に刺激があり読書効果を高めると言われています。
ただし、文章を意識しやすくはなりますが、それだけです。
曖昧な単語や、難解な文章をポイントポイントで声に出して理解しようとするのはメリットがありますが、本1冊音読で理解しようとするのはデメリットの方が多いです。
理由は以下で紹介します。
音読による3つのデメリット。読書効果を下げる原因
音読による3つのデメリットも紹介します。
理解できるレベルの文章を、音読する必要はないですね。
デメリット1:読書スピードが「無駄に」遅くなる
当たり前ですが、音読と黙読だったら黙読のほうが早いに決まってますよね。
本をすべて音読しようとすると、重要じゃない部分もすでに理解している部分も読むことになるので、読書スピードは「無駄に」遅くなります。
※僕は速読を習ったことはありません。
そして音読の習慣は、速読の習得の妨げになると言われているそう。
つまり、頭の中で音声化(黙読)で理解できる文章や、すぐにイメージ化できる(速読できる)文章まで、「音読して読書スピードを遅らせる必要はないよね」ってことです。
デメリット2:一字一句読まなければいけないという考え方になる。
読書が苦手な人に多いのが、
「本の内容は隅から隅まで読み込んで理解しなければいけない」と考えてしまっていることです。
音読を習慣化させてしまうと、すべてを声に出さなければいけないので、余計な部分に気を取られて本全体の本質や、重要な部分がどこなのかがわからなくなります。
本を読む目的は、文章を丸暗記したり、作者の考えを自分の考えかのように話すことではないはず。
文章から自分の考えを引き出して、自分の言葉で答えられるのが目的なので、文章を暗記したり、本の内容をしっかり覚えている必要なんてないですよね。
音読や暗記をしたがる人は、
学校教育の初学者向けの技法を常に繰り返しているとも言えます。
デメリット3:文章の意味を理解しづらくなる
上記と関連して、音読をすると文章自体は意識しやすくなりますが、
声に出しながら文章の意味を吟味するのは至難の技なはず。
なぜなら、声に出すという行為に注意が持っていかれるので、言葉としての認識度は上がっても、文章の中の深い意味に注意を向けるのは難しくなるからです。
つまり音読は、「言葉の響き」をより理解できるようになるだけで、
文章の意味を理解できるようになっているわけではないということ。
もし楽しめたなら、それだけ簡単な文章だっただけです。
行間を楽しんだり、深く思考しなければいけない「良質な本」を読むのに、
音読は向いていませんし、記憶の定着にも役立ちません。
音読するかどうかは、時と場合によって使い分けよう
以上、音読のメリット・デメリットを紹介しました。
最後にどのような時と場面に音読は効果があるのか、逆に弊害になるのかをまとめます。
音読が効果を発揮する時と場面
音読したほうがいい時と場面は、以下の通り。
- 小学校低学年などまだ知らない単語が多く、文章に慣れていない時
- 大人になってからでも、読み方が曖昧な語彙や難解な文章を理解したい時
- 詩などの短い文章を、音と一緒に覚えて味わいたい時(暗唱)
上記の通り、はっきり理解しきれていないものは音読をすると効果があります。
また「短い文章を」深く理解するためにも音読(暗唱)は有効だと言えるでしょう。
本1冊のような長い文章を音読しても、声に出す「作業」になるだけで、何も得るものはありません。(声帯の訓練になるくらい)
音読が読書の弊害になる時と場面
音読をしなくてもいい、むしろしない方がいい場面は以下の通り。
- 頭の中だけでスラスラ理解できる文章を読む時
- 長い文章の中から、本質を見つけ出したり、重要な部分を取捨選択しなければいけない時
- 読書から丸暗記の知識ではなく、自分の血肉となる知識を得たい時
上記のように、ある程度言葉を知っていて文章を読める人なら、
わざわざ音読をする必要はありません。
音読は、まだ基礎が身についていない段階にやるべきことです。
大人がやるべきことは、文書をそのまま吐き出す音読ではなく、
自分の言葉で言い換えた発信です。
音読ではなく、自分の言葉で発信する方が重要
音読を推奨する人の多くは「声に出すこと自体が脳にいい」「黙読よりも記憶に残る」ということをあげます。
ですが、声に出すなら印刷された文字よりも、文章から考えた自分の言葉の方がいいし、知識を記憶に残す(丸暗記)よりも、その知識をどう活かせるのかの方が重要なはず。
ようは本の音読をするくらいなら、黙読でササッと読んで、自分の言葉で本の内容を話したほうが有意義だよねってことです。
音読のように「作業」にならないし、実際に使える知識が身につきます。
本のような長い文章は、黙読で読みつつ、自分の言葉で発信していきましょう。
以下の記事を参考にどうぞ。
はぶあないすでい。
(↑音読しないと難しい文章)
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