こんな疑問に答えます。
こんにちは、ショーイです。
読書歴10年、年300冊以上読書をしています。
突然ですが、以下の風刺画をご存知ですか?
僕は18歳まで読書経験ほぼゼロだったので、
一番左の状態の意味もわかるし、真ん中の状態も経験しました。
今回は上記の風刺画の「真ん中の状態」になると感じる、
読書のデメリットを5つに分けて解説します。
全員経験するかはわかりませんが、
読書をしていくと(数百冊〜数千冊の間くらい)高確率で、これから紹介する読書の5つのデメリットに陥るはず。
これから読書で知識や教養を身につけたいと思っている方は、事前に知っておくことで、
このデメリットを回避し、より読書のメリットを得られると思います。
読書で起こる、悲惨な5つのデメリット
結論から言うと、読書のデメリットは以下の5つです。
- 頭が良くなったと錯覚する
- 周りの人と話が合わなくなる
- 自分の頭で考えなくなる
- 想像の世界に浸り、現実が汚く見える
- 現実世界で行動しなくなる
多くの読書好きがこの道を通ると思いますが、
事前に知っておくことである程度回避できると思います。
抜け出せなくなる前に、知っておきましょう。
デメリット1:頭が良くなったと錯覚する
読書を継続していくと、全く本を読まない人に比べて知識が豊富になります。
ですが「知識が豊富=頭がいい」ワケではありませんよね。
ここのところを勘違いすると、
自分は頭が良くて他の人は馬鹿なんだと思い込んでしまいます。
例えば、テストの成績は良くないけど、
何かのスポーツで日本一の人は「身体能力」という頭の良さはピカイチですよね。
体を動かすのは脳の働きによるものなので、
「身体能力が高い=頭がいい」とも言えるわけです。
こういったことからも一概に、
本を読んでいて知識があることを、頭がいいと思うのは間違いです。
脳の機能を一部切り取って、優劣をつけても意味なしです。
デメリット2:周りの人と話が合わなくなる
知識が豊富になり、価値観が広がると周りの人と話が合わなくなります。
残念なことに大抵の人が、人として成長したいと思っていません。
※個人が悪いのではなく、社会の仕組みがそうさせてます。
なので読書などを通して人として成長していくと、どんどん孤立していきます。
ですがそれを乗り越えて成長を続けると、
同じく「人として成長したい」と思っている人に出会えます。
そして数は少なくても、圧倒的に質の高い人間関係で結ばれます。
なので最初は孤独を感じ不安になることもあるかもですが、
逆にコレは読書のメリットだとも言えますね。
成長しない人は、ある意味誰とも繋がれないので。
デメリット3:自分の頭で考えなくなる
読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。それは生徒が習字のときに、先生が鉛筆で書いてくれたお手本を、あとからペンでなぞるようなものだ。
哲学者ショーペンハウアーの著書「読書について」に、上記のような記述があります。
これはホントにその通りでして、
本を「読むだけ」ではほとんど意味なしです。
語彙力が増えたり、読解力が多少増したり、「読む技術」は高まりますが、
本を読む目的は、本を読むことではありませんよね。
そこを履き違えて「読書する人は偉い!」「数万冊読む私は偉人である。」とか思っている、自称読書家は何の価値もありません。
実際に歴史上の哲学者や思想家と呼ばれる人たちも、読書家であると同時に壮絶な人生を歩んでいる人が多いです。
だからこそ、血の通った偉大な本を書けるのだと思います。
読書は手段であって、その後の行動が伴わなければ意味はないと覚えておきましょう。
デメリット4:想像の世界に浸り、現実が汚く見える
本で語られる多くのことは「理想」です。
なので本ばかり読んでいると理想と現実のギャップで、
現実世界が「汚い世界」に見えてきます。
みたいな感じです。
これこそまさに冒頭の風刺画の状態ですね。
ですがコレはまだ自分の考えが未熟である証拠なだけ。
現実というのはもっと立体的です。
そもそも自然とは美しく、且つ、汚いものですよね。優しい時もあれば、容赦なく命を奪うこともあります。
今まで薄っぺらなきれいな世界しか見ていなくて、本の中でも理想ばかり見ていた人にとっては、「ようやく汚い世界を見れた状態」といったところです。
兎にも角にも、読書してるとそんなこともあるだろうけど、
頑張って乗り越えてください。
デメリット5:現実世界で行動しなくなる
最終的に一番コワい読書のデメリットは、現実世界で行動しなくなることです。
- 自分は頭がいいと思って、他人から学ぼうとしなくなる
- 周りの人と話しが合わないと思って、誰とも会わなくなる
- 本の内容をトレースしてるだけなのに、自分の考えだと思い込む
- 現実は汚いものだと決めつけて、ヘイト発言しかしなくなる
上記で解説してきたように、
本の世界に閉じ込められた人はこうなります。
つまり何も変わっていないということ。
悲惨ですね。
読書は世界を広げてくれるものだと確信していますが、
「現実と向き合わない読書はホントに危険」なので十分注意してくださいね。
読書のメリットは遅れてやってくる。デメリットのあとに気づくこと。
以上、読書の悲惨なデメリットを5つ紹介してきました。
もう一度冒頭の風刺画を出しますが、
読書の本当のメリットはかなり遅れてやってきます。
- きれいだけど表面的なお花畑の世界でもなく
- 汚く醜い世界の一面でもなく
自然を、世界を、人間を「ありのまま」に捉えられるようになってきます。
これこそが読書の最大のメリットだと僕は思っています。
どのくらい読めばそのメリットにたどり着くのか?
結論から言えば、読んだ本の数で計れるものではありません。
- キリスト教の聖書1冊を読み込むことで、辿り着ける人もいるかも知れません。
- 古典を10冊選び、丁寧に読み込んで、生涯を通して実践するならそれだけでも十分かもしれません。
- 流行のビジネス書を1万冊読んでも、一向に成長しないこともあります。
コレに関しては先程も紹介した、
哲学者のショーペンハウアーの「読書について」で学べることが多いと思います。
読書をしないデメリットは数限りなくあります。
読書のデメリットがテーマだったので嫌な面ばかり強調しましたが、
読書を「しない」デメリットに比べれば、絶対に読書すべきです。
何度も繰り返して申し訳ないですが、
読書をしない人は下記の風刺画のように「薄っぺらなお花畑の世界」を見続けるだけです。
そこには本当の苦しみもなければ、本当の感動もありません。
読書をしないデメリットは以下の通り。
- 語彙が増えないので、思考力が育たない
- 価値観が広がらないので、人として成長しない
- 人生がどんどんつまらなくなって、なんとなく死ぬ。
読書を「する」5つのデメリットに怯えずに、
ぜひ読書をしてありのままの世界を愛してほしいと思います。
読書しましょう。
おわり。
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