読書で語彙力を鍛える3つのコツとおすすめ本【読書歴10年が解説】

読書で語彙力は鍛えられるのかなぁ?語彙力を鍛える方法とかおすすめの本が知りたいな。

こんな悩みに答えます。

こんにちは、ショーイです。
読書歴10年、年に300冊ほど読書をしています。

結論から言えば、読書をすればするほど、語彙力は鍛えられます。

んが、闇雲に読んでも語彙が急激に増えるわけではありません。

コツがあるので解説します。

本記事の内容

  • 語彙力とは何か?鍛えるメリット
  • 読書で語彙力を鍛える3つのコツ
  • 語彙力UPにおすすめの本など

豊富な語彙は、人生の解像度を上げてくれます。

人は生まれてから死ぬまで、言葉を使い、他者と自分自身とも意思疎通をするので、語彙の豊かさは人生の豊かさに直結します。

語彙は読書だけで身につくものではないですが、
1番手っ取り早いのが読書です。

※記事の最後に、蛇足として「マルコムX」について触れています。

語彙力とは何か?読書で語彙力を鍛えるメリット

語彙力とは「言葉をどれだけ知っているか、どれだけ使えるかという能力」のこと。

知っているだけでなく、使えるかどうかも重要な点です。

語彙が豊富だと、さらに以下の能力が鍛えられます。

  • 理解する能力
  • 深く考える能力
  • 人に伝える能力

他人や社会を理解できるだけでなく、
自分自身を理解するにも語彙力は不可欠です。

読書以外の語彙力を鍛える方法

語彙力を鍛えるのは、読書だけではありません。

  • さまざまな年代、職業の人との会話
  • 多様な新しい体験

上記のことでも語彙力は鍛えられます。

例えば、2020年の流行語にもなっている「ぴえん」のような流行語、新語などの語彙は本の中で出てくることはほとんどないと思います。

こういった言葉を知るにはSNSやテレビ、雑誌だったり、
若者との会話だったりが必要なわけです。

その他にも、今までチャレンジしたことのないものを体験してみたり、
異業種の人と交流することで語彙は自然と増えていきます。

読書が語彙力を鍛えるのに最適な理由

当たり前ですが、本というのは基本的に言葉が主体の媒体です。
なので「他の媒体よりも、語彙を学ぶことに集中できる」というメリットがあります。

テレビなどの動画媒体だと、多少意味のわからない単語が出てきても、映像で補完できるので、なかなか語彙が増えていきません。

言葉が主体という縛りがあるからこそ、本には豊かな語彙や言葉の表現があり、
それを読む側も様々な言葉を知ることができます。

ただし、新しい語彙が出てきても意味を調べなかったり、実際に使わないとすぐに忘れるので、「ただ読むだけ」ではなかなか語彙力を鍛えることができません。

そこで、どのような読み方をすれば語彙力が鍛えられるのかのコツを解説します。

読書で語彙力を鍛える3つのコツ

読書で語彙力を鍛えるコツは以下の3つです。

  1. コツ1:多種多様なジャンルの本を読むこと
  2. コツ2:わからない語彙は必ず意味を調べること
  3. コツ3:覚えた語彙はアウトプットすること

簡単に解説します。

コツ1:多種多様なジャンルの本を読むこと

自分が好きな分野の本しか読まないと、語彙が偏ります。

例えば、小説だけ読む人とビジネス書だけ読む人とでは、知っている語彙がかなり違うはずです。

語彙力を鍛えたいのなら、
普段読まないような本も積極的にチャレンジすることが大切です。

語彙力が豊富な人は、
概して好奇心が旺盛で、学ぶことが好きな人が多いです。

単純に「知らないことを知ることが楽しい」と思えるようになると強いですね。

コツ2:わからない語彙は必ずメモしておく

語彙力を鍛えるには、わからない単語や知識、概念に出会ったら必ず調べる、またはメモする癖をつけることが大切です。

わからない語彙が出る度に調べると、リズムが崩れ読むことが嫌になると思うので、軽くメモを取っておき、まとめて意味を調べる方法がおすすめです。

科学的にも、初見の専門用語などを調べて理解するだけでも、
本全体の理解度がグンと高まるとの研究結果があります。

僕の場合は、いちいち紙に書いて調べるのは面倒なので、
電子書籍を使って簡略化しています。

KindlePaperwhiteがおすすめ

KindlePaperwhite(キンドル・ペーパー・ホワイト)という、Amazonが出している電子書籍リーダー(またはスマホアプリ)は語彙力を鍛えたい方におすすめです。

こんな感じでわからない語彙があったらすぐに意味を調べたり、
ハイライトやメモを取ることもできます。

復習する時は一覧で確認もできたり、曖昧な記憶でも検索機能で見つけ出すこともできるので、
めんどくさがり屋な僕でも助かってます。

紙の本が億劫な方にもおすすめです。

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コツ3:覚えた語彙は実際に使ってみる

覚えた語彙は、実際に文章に書いて使ってみたり、
会話で使うなどのアウトプット作業が必須です。

上記で紹介したように、語彙力とは知っているだけでなく「使えること」も含まれています。

家族や友達との会話で使ってもいいですし、
SNSやブログで発信するのもおすすめです。

得にブログのような長文の中で語彙をアウトプットするのは、
文脈の整合性を取りつつ語彙を使わなければいけないので、一番いいアウトプット方法だと思います。

※単語の意味だけでなく、どういった文脈で使えるのかを知ることが重要なわけです。

以下の記事で、読書ブログの作り方や書き方などを紹介しているので参考にしてください。

読書 ブログ 感想
【読書ブログの作り方】プロブロガー&読書家の僕が解説【感想・記録にも】

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語彙力UPにおすすめの本とジャンル

読み物としての本以外の、
語彙力アップにおすすめの本も紹介します。

語彙力アップは普通の読書でもきますが、英語を学ぶときに英単語集を使うように、
基礎的な語彙は語彙集を使って基礎固めしたほうが効率的です。

基礎的な語彙力に不安のある方は、
以下で紹介する語彙集を使ってみることをおすすめします。

中学、高校の参考書は基礎力をつけるにはいい

中学生、高校生用の受験参考書は、わかりやすく必要最低限のことが書かれているので、
「まずは基礎的な語彙を身につけたい」という方にはおすすめです。

得に「受験用の参考書」は受験生の評価によって売上が左右されて淘汰されます。なので、売れている参考書は良質なものが多いと言われています。

語彙力の基礎的な部分に不安がある方は、
中学、高校用の語彙集を見直しながら読書もすると効率よく語彙力を鍛えられると思います。

※学生の方は、まずは学校で使っている語彙集を覚えましょう。

社会人の方でも、基礎的な語彙に不安があるならおすすめです。

大人、社会人におすすめの単語学習本

大人のための語彙集を使うのもおすすめです。

以下の語彙集はAmazonでも売れているようなので、いいかもです。

語彙はそれこそ無限にあるようなものなので、
語彙集で全て覚えられるわけでもなく、一生かかっても全て覚えられるものではありません。

なので、語彙集は基本的なもののみで良くて、
あとは専門とする分野や興味を持ったジャンルの本から語彙を学んでいくほうが継続できるし、有意義だと思いますね。

完璧主義だと読書嫌いになる可能性もあるので、好奇心優先で行きましょう。

蛇足:語彙力は辞書で身につくのか?

最後は蛇足の話になりますが、
数年前に「マルコムX」というデンゼル・ワシントン主演の映画を見ました。

マルコムXとは、黒人公民権運動の指導者のことで、
その自伝的映画が「マルコムX」です。

この映画で印象深かったのが、マルコムXは25歳くらいまでほとんど教育を受けてこなかったのに、刑務所に入れられたことを機に、
辞書を丸々1冊転写することで全て暗記して、知識人の1人にあげられるまでの人物になったことです。

普通に考えてヤバいですよね。

映画のもととなった自伝本の一説です。

『私は、2日間、その辞書のページを分けも分からずめくった。こんなに多くの語彙があるとは! どのことばを覚えたらいいのか見当もつかない。とにかく、何かしなければと思って、転写を始めた。
のろのろと、苦労して、ギクシャクした字で、まず最初のページを―句読点もそのまま―丸々転写した。
それに1日費やしたと思う。次に、自分が紙に書いたものを全部声を出して読み直した。何回も何回も自分の字を音読した。
次の朝、目が覚めたとき、途方もなく誇らしく思った。あんなにたくさんの、しかもこの世で全く知ることのなかった語彙を、一度に、書き上げたのだ。しかも、その語彙の意味も、ちょっと考えるだけでけっこう思い出すことができた。意味を思い出せなかった語彙は復習した。今ふりかえってすぐに思い出すのは、愉快なことに、最初のページの"aardvark(ツチブタ)"である。辞書にその絵があった。尻尾が長く、耳も長く、穴を掘るアフリカの哺乳類で、アリ食いのように舌を突き出しシロアリを捕食して生きている。
私は、すっかり夢中になって、次のページを転写した。手ごたえは変わらなかった。次々とページをこなすうちに、歴史上のいろいろな人物や場所やできごとも知るようになった。その辞書は、だから、ミニ百科辞典のようだった。ついにAの項が終了してノートが1冊いっぱいになる。次にB、Cと続けているうちに結局最後まで写してしまった。慣れてくると書くのがどんどん速くなる。私は、ノートに写したり手紙を書いたりして、入所中に100万語ほどの語彙を書いた。
語彙が拡大するにつれて、当然、読む本も理解できるようになった。だれでも、たくさん本を読めば、新たな世界が開けたように感じるものだ。それからというもの、私は、出所するまでの間、寸暇を惜しんで本を読んだ。図書館で読み、寝台でも読んだ。梃子(てこ)でも本を手放さなかった。ムハンマド氏の教えを受けたり、手紙のやり取りをしたり、訪問者(たいていはエラとレジナルド)があったり、読書をしたりしながら、収監されていることさえ忘れて月日が経っていった。あんなに心から自由を味わったことはそれまで決してなかった。』

これだけの天才だったら、辞書だけで語彙力鍛えられますね。

僕は無理です。

追伸

映画「マルコムX」面白いので、興味ある方は是非見てみてください。

おわり。

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