こんな疑問に答えます。
こんにちは、ショーイ(@shoi_ss)です
この記事を読めば『ミソフォニアとはどんな症状なのか』『ミソフォニア症状の対処法』などがわかります。
経験談を含めて解説します。
本記事の目的
- ミソフォニアという症状を知らない方に、知ってもらう
- ミソフォニアの症状を持っている方の役に、少しでも立つ
ミソフォニアの症状をお持ちの方はもちろんですが、できればミソフォニアの症状に悩んでいない方にも読んでほしい。
本記事の内容
- 前半:ミソフォニアの概要&わかりやすいマンガ&僕の経験談
- 後半:ミソフォニアの原因、治療法&聴覚過敏との違い&おすすめの仕事、イヤホン、耳栓など
マイノリティ的要素への理解を広げ、『より生きやすい世の中』になってくれたら嬉しいです。
後半から読みたい人はこちらから» ミソフォニアの対処法など
ミソフォニア(音嫌悪症)とは?
ミソフォニア(Misophonia)とは、日本語で音嫌悪症(おとけんおしょう)と言われている神経症の一種です。
特定の音(咀嚼音やタイピングなど)に対して、否定的な感情(怒り、逃避、憎しみ、嫌悪など)が起こる症状を指します。
※音だけでなく、貧乏ゆすりなどの反復動作がトリガー(引き金)になることもあります。
極めて強い不安と回避行動に発展することが多く、社交性の低下につながることも多いとも言われています。
ミソフォニアの人が、嫌いな音の例
ただミソフォニアの症状の中でも、「この音は大丈夫だけど、この音はダメ」というように別れることも多いようです。
ミソフォニア(音嫌悪症)をわかりやすく描いてくれている漫画
Twitterで、ある漫画家さんがミソフォニアの症状を持った女性を漫画化したのを拝見しました。
(発症した年齢や、経験してきた出来事、病名に気づいた時期まで)
ミソフォニアは女性の方が症状として出やすいらしいのですが、体験してきたことがほとんど一緒で、めちゃめちゃ共感したのでシェアします。
※作:中川海二さん(@nakagawakaini)※
僕の場合(ミソフォニア歴20年)
凄くわかりやすい漫画だったと思います。
ミソフォニアの僕からも言わせてもらうと、特定の音に関しては本当に尋常ではないほどの怒りや不安を感じるんです。
ガチに言えば殺意です。
以下の研究でも、大げさに言っているわけではないということが証明されています👇
ニューカッスル大学の研究より
ニューカッスル大学医学部の研究チームは、ミソフォニアの患者さん20名とミソフォニアの症状が見られない22名を対象に調査を行いました。被験者に「自然の音(例:雨音)「一般的に不快感を与える音(例:金切声)」「ミソフォニアの患者のトリガーとなる音」の3種類の音を聞いてもらいながら、MRIで脳を撮影。その結果、ミソフォニアの患者さんは、トリガーとなる音を聞いているときに、感情の処理や制御を行う島皮質前部が異常な興奮状態にあることが明らかとなりました。この反応は、「嫌気」ではなく「怒り」を示すもので、自然音や一般的に人が不快に感じる音を聞いている状態では見られませんでした。
僕のミソフォニア経験談
僕がミソフォニアという病名を知ったのは、24歳くらいの頃で、症状が出た(自覚した)のは、たぶん小3,4年生くらい。
ミソフォニアの研究でも、10代前半に発症する割合が多いとのこと。
※ミソフォニアに限らず、精神疾患はこのくらいの年齢に発症することが多いそうな。
学生だった頃も、シャーペンのカチカチ音やカツカツ書く音、英語のリスニングの音などが発狂しそうなくらい嫌で、授業中勉強に集中できた試しがありません。
センター試験の時ですら片方の耳だけ人差し指を突っ込み、発狂しそうになりながらテストを受けた覚えがあります。
※テスト中は静寂が場を支配するので、余計細かい音が気になります。
もちろん点数は望むべくもなく。
「誰でも持病はあるもの」と思ってます。気づきと思いやりと寛容さ
ミソフォニアの症状をお持ちでない方。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます!
上記の漫画とか見ると、なんかとてつもない精神疾患で人生辛いですって感じに見えるかもしれませんが、僕はミソフォニアだったことで、「人生真っ暗だった」とか思ったことはありません。
自分でも気づいてなかったり、我慢しているだけで。
大事なのは、自分にも他人にもこういった不都合があるって気づいてあげることと、それに対する寛容さとか思いやりだと思うんです。
疾患持ってる側が「もっと配慮しろよ」っていうのも違うと思うし、疾患を持っていない側が「そんなのくらいでいちいち喚くな」ってのも違うと思うし。
ミソフォニア(音嫌悪症)の症状をお持ちの方へ
ここからはミソフォニアの症状をお持ちの方に、有益そうな情報をまとめておきます。
ミソフォニア(音嫌悪症)の原因、治療法はあるの?
はっきりとしたミソフォニアの原因がわかっているわけではないようです。
ですが、「幼少期のストレス状況と関連性があるのではないか?」との見識が濃厚です。
また、こんな見方もあるようです↓
「ミソフォニアは規範意識とも関連しています」とシュローダー。「大きな音を立ててモノを噛む人がいたら、『モノを食べるときには口を閉じるべきだ』、あるいは『もっと静かにキーボードを打つべきだ』など、行為の正しさの評価にもつながります。ミソフォニア患者の大多数に、少々厳格で、強迫神経症的な性格が認められます」
引用元:vice
こういったことから、「認知行動療法」などが治療に役立つともされていて実際に良くなった方も少なからずいるようです。
下記の本なんかは僕も読んで実践しています。
実践できるワークショップ付きなので自分で「認知行動療法」について学んで実践したい方にオススメです。
(メンタリストDaiGoさんもオススメしていました)
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ミソフォニアの治療法2選【僕が実際に効果を実感した治療法も解説】
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ミソフォニア(音嫌悪症)と聴覚過敏の違いは?セルフチェック。
ミソフォニアも聴覚過敏もどちらも似ている症状なので違いは曖昧ですが、僕が思うに下記の違いがあります。
- 聴覚過敏…どのような音でも大きな音や鋭い音に動揺してしまう症状
- ミソフォニア…特定の音(主に人が発する音)で音の大小にかかわらず異常な感情(怒りや不安)を引き起こす症状
という違いなのではないか?と思います。(個人の見解です)
どちらの症状もある人などいろいろあると思いますので、気になる方は病院で検査してもらうなど専門医に尋ねましょう。
ミソフォニア(音嫌悪症)は病院で診断、チェックできるの?
ミソフォニアまたは聴覚過敏かな?と思ったら、病院で診断を受けるのもアリです。
「心療内科」でミソフォニアおよび聴覚過敏の診断やチェック(テスト)ができます。
(診断といっても、どのような症状なのか口頭での診断でしかないですが)
下記の記事で、「アムステルダム医療センターのミソフォニアの問診票」の和訳を掲載しています。
※アムステルダム医療センターは、ミソフォニアの研究で最も先進的なところ。
-
【ミソフォニア診断】音嫌悪症のセルフチェック表【診断書は病院で】
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でも、診断書は役に立つ
お医者さんに行けば、ミソフォニアや聴覚過敏の診断書を書いてもらうことも可能です。
その診断書があれば学校での授業、仕事中などのときに耳栓をつける許可などが取りやすくなります。
もし、誰からも理解されなくて苦しんでいる方や自分の症状を伝えたいと思っている方は、迷わず病院に行って診断書を書いてもらいましょう。
ミソフォニア(音嫌悪症)の人が仕事をするには。
これは職種にもよるので何とも言えませんが、極力嫌いな音のする仕事に就かないことが大切。
- 自分が嫌いな音がする職場を選ばない
- 会社の人に理解してもらう(上記の診断書などをもって)
- 在宅ワークできる仕事を探す
上記の通り、工夫するしかないですね。
以下の記事でミソフォニアの仕事に関する内容をまとめています。
-
【ミソフォニア】仕事中の不快な音の対処法【おすすめ仕事3選も】
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僕の場合は
この「ブログ」を副業として始めたのも、在宅でできる仕事を探した結果です。
当ブログ(shoiblog)では、ブログの開設方法からわかりやすく解説していますので興味のある方は参考にしてみてください。
-
【スマホで5分】WordPressブログの始め方【初心者も簡単】
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ミソフォニア(音嫌悪症)におすすめのイヤホン&耳栓&アプリ
ミソフォニアの症状を持ってる方はすでにこういった対策をしていると思いますが、一応、僕が使用しているイヤホン&耳栓&アプリをオススメしておきます。
【追記】さらに詳しく、ミソフォニアの方にオススメするイヤホン&耳栓の記事を書きました。
-
ミソフォニアにおすすめのイヤホン&耳栓6選【歴20年の僕が教えます】
続きを見る
おすすめイヤホン(ヘッドフォン)
最強のノイズキャンセリング機能が付いたヘッドフォン。
手放せません。
おなじ機種のワイヤレスイヤホンはこちら👇。ノイズキャンセリングも同等レベルのようです。
※AirPodsProもおすすめ。
おすすめ耳栓
amazonでベストセラーになっている耳栓。
550円とかなりお安いのでおオススメです。
この耳栓とソニーのヘッドフォンのコンビは最強です。(個人の意見です)
オススメアプリ
集中したいけど周りの音が気になる、でも、イヤホンで音楽を聴くのも集中力が下がる。
クラシック音楽も集中力が下がる場合があるようです。
一番集中力が上がるのは、無音か自然音。
なので僕は「自然音が、ハイレゾ録音」された有料アプリを使っています。
上記で紹介した、ソニーのヘッドホンやイヤホンは、ハイレゾ対応なので本当に自然の中にいるみたいな気分になれて、控えめに言って最高です。
僕が使ってるアプリは見つけられませんでしたが、app storeで探せば似たようなアプリがあると思います。
自然音はオススメです。
ミソフォニア(音嫌悪症)まとめ
本記事中盤でも書きましたが、こういったミソフォニアのような不都合(マイノリティ)みたいなのは誰でも持ってるものだと思うんです。
ADHD、HSP、トゥレット、アスペルガー、癲癇、LGBTまで、、、
そしてマイノリティ的要素を持っていない人を僕は見たことがありません。
ただみんな無意識に隠してたり、見えても見てないことにしてるだけ。
なので、自分にどのようなマイノリティ要素があっても、あまり深刻に受け止めずに、個性なんだと受け入れましょう。
そして、自分の個性に適した環境に身を置きましょう。
他の人のマイノリティにも寛容になりましょう。
以上です!
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